賃貸トラブル回避の小さなヒント15(各種コロナ対策)

本日も先日に引き続き
昨年12月に参加した賃貸管理セミナーで学んだトラブル回避の小さなヒントです。

本日の内容も、前回に引き続き我々管理会社に向けたアドバイスですが、

コロナ禍の現在、家主の方々にもお役に立つアドバイスを幾つか頂きましたので共有させて頂きます。

家賃の支払いが苦しくなっている入居者に対して、事前にチラシを投函するなどして、実際に滞納になってしまう前に、まずは相談してくれるように伝えることは重要とのこと。

チラシの内容としては、例えば、

「何かあったら私に相談してください!」

「あなただけじゃなくて私も生活が一変しました!」

「一緒に乗り越えていきましょう!」

など、困っている入居者の方に寄り添うメッセージとともに、

「住居確保給付金が緩和されてもらいやすくなりました!」

といった、具体的な情報を提供するなど。

チラシは家主が直接作成し投函しても、もちろん管理会社がやるのも、または家主と管理会社が連名で情報や思いを伝えるのもあり、とのこと。

さて、講師の先生いわく、

「ここからは治安が悪くなる可能性が高い。」

とのこと。

そのため、管理会社としては、家主に対して、防犯カメラの設置を積極的に提案してください、とのことでした。

また、今後は、管理会社として家主に対して、

「どれだけ積極的な空室対策を打ち出せるかがポイントである。」

とのこと。

現在「普通のワンルームマンション」が埋まらなくて困っている家主が多いとのこと。

確かに、私が大変お世話になっている都内の不動産会社の社長いわく、ここずっと都心のワンルームマンションの空室が増えていて、かつ中々埋まらない、とのことでした。

その社長いわく、

「飲食店などの従業員が、コロナ禍による時短営業や休業で仕事を失い、地元に帰るなどしてしまったからではないか。」

とのことでした。

さて、そんなワンルームマンションなどの空室対策として、先生いわく、

コロナ禍の影響で、昨今はビジネスマンのリモート会議や、学生のオンライン授業のニーズが高まっていることからも、

ネットの「通信スピードの向上」や「通信料無料」を提案することは必須!とのこと。

それに追加して、リモート会議のための「バーチャル背景」に適した「グリーンのシート」を天井から垂らす、などのアイデアも頂きました。

また、現在、

  • 防音壁
  • 防音シート

といったインターネット上の「検索ワード」が物凄く増えているそうです。

いずれににしても、数千円くらいの工夫をするだけで、

「ただのワンルーム」

よりも断然埋まりやすくなる!とのことです。

また、「物件の管理」だけでなく、いかに「地域を活性化」できるかがポイントである!とのこと。

これについては、多くのテナント物件に携わってきた私は、これまで常に念頭に置いて仕事をしてきたため、その大切さは痛感しています。

極論、物件のある「地域」や「エリア」、「まち」と一体化し、そして繋がることは、物件にとっての最上の「空室対策」であると思います。

さらに、それは「空室対策」だけでなく、最高の「賃貸管理」、そして入居者にとって最高の「顧客満足」にもつながると思います。

最後に、講師の先生からは、

「変化できるものだけが生き残れる!」

との含蓄のあるお言葉を頂きました。

数多くの賃貸トラブルの現場を生で体験されてこられた先生(OAG司法書士法人 代表司法書士の太田垣 章子 先生)の体験から出るアドバイスだからこそ身に沁みました。