賃貸物件でも現地じゃないと分からないことは結構あります。

『賃貸物件を借りて後悔したこと』に関する調査結果が下記ネットニュースの記事(2021年1月31日、livedoor NEWS 掲載のマイナビニュース)にありましたので、よろしかったらご覧ください。

「賃貸物件を借りて後悔する瞬間についての意識調査」の結果が発表された

記事によると、『騒音トラブル』が1位だったとのこと。

中でも、

  • 住民の生活音
  • 電車の音
  • 入居後の近隣工事の開始

などが上がっていました。

住民の生活音など、どんなに事前に調査をしたとしても、長期に住んで見ないと中々本当の実態が見えないものもあるかもしれませんが、

やはり、事前にきちんと内覧をしてり、周辺を歩いてみると、おおよその推測が付くことも沢山あります。

先日、仕事で賃貸マンションの内覧をしましたが、内覧した物件の中に、たまたま鉄道の線路の目の前の物件が2件ありました。

一件は、鉄道の高架橋とほぼ同じ高さであったため、音だけでなく、日照や眺望も残念な環境でした。

もう一件は、高層階ということで、音も気にならないだけでなく、線路も眼下で、しかも線路の敷地が空地となり見晴らしや日照が素晴らしく、一般的に住宅にとって嫌悪施設である鉄道線路敷が公園のような効果を放っていました。

物件資料を見れば、建物の階数が出ていますので、おおよその推測はできるとは思いますが、場所によっては高架になっていたりすることもあり、現地に行ってみると、資料や写真を見て想像していたのとは全く異なるケースは間々あるものです。

また、これもこの中の一つの物件についてですが、物件の入り口側の外廊下から階下を見下ろすと、長方形に整地されて土が見える敷地が広がっていて、まだ工作機械が一部残っていました。

時期は分かりませんが、恐らくマンションなどの建物が建つことが十分予想されましたので、ベランダ側ではなく日照の問題にはならなくても、音の問題等も考慮して、一言お客様にはそれをお伝えしました。

これらは一つの事例ですが、やはり現地に行ってみないと、しかも該当するその部屋に行ってみないと分からないこと、気付かないことは結構あるものです。

最近は、ネットの写真や間取り図だけを見て、内覧もせずに、前の入居者が退去予告を出した直後の入居中の段階で、申込を入れたり、契約までしていまうケースが間々あります。

人気の優良物件なら問題ないのかもしれませんが、それでも物件に対する感じ方や印象は人それぞれです。

将来住み替えの効く賃貸であったとしても、ある程度長期に渡って毎日暮らすことになる住宅では、一つ気になることができると、日に日にそれは大きく感じられてきてしまうものです。

ぜひ、最初の段階で、手間を惜しまずに、自分の目と耳など直接自分の五感で物件の判断をするようにして頂くことをお勧めします。