賃貸トラブル回避の小さなヒント10(夜逃げ~その2)

本日も昨日に引き続き
昨年12月に参加した賃貸管理セミナーで学んだトラブル回避の小さなヒントです。

昨日お伝えした、コロナ禍で増える可能性のある『夜逃げ』についての続きです。

現実問題として、夜逃げをしたかどうかの判断は中々難しいですが、

ライフラインが止まっているだけでは確実な判断はできないので注意してください、とのことでした。

その理由としては、

  • 電気であれば、スマートメーターの普及
  • ガスであれば、カセットコンロの使用
  • 水道であれば、コンビニでペットボトルの購入

などもあるため、一概にはメーターを見ただけでは判断できないとのこと。

そのため、先生としては、

『ドアノブのホコリ』

を見てください、とのことでした。

ドアノブにホコリがあるということは、ドアからの出入りがない、ということになるため、

そのような場合には、次に、他の出入口を見て判断してください、とのこと。

それによって

『これはヤバい!』

と思ったら、警察に安否確認を依頼する流れになる、とのことでした。

ただし、警察としても、『入居者が倒れているかもしれない!』という状況でないと中々動いてくれないので、嘘はいけないと思いますが、それなりの工夫は必要とのこと。

さて、部屋の中に入って何を見るか?ですが、

いつ頃まで入居者が部屋の中にいたのか?

ということが分かる物を見るようにしてください、とのこと。

例えば、

  • タオルケットなら、秋頃までいたんだな
  • 夏服もしくは冬服があるな
  • 食べ物の賞味期限

などになります。

最後に、先生が強調されていたこととして、

タイミングは難しいとは思いますが、入居者に対して、

『夜逃げしないでね!』

と予めきちんとアナウンスしてください、とのことでした。

その際、

『部屋を明け渡しただけでは、解約の手続きができていない』

旨をきちんと教えてあげてください、とのこと。

特に若い人に対しては、

『勝手に部屋からいなくなると、家賃支払義務が残ってしまう』

旨をきちんと教えてあげてください、と念を押されていらっしゃいました。

先生のお話をお伺いして、とても有難かったのは、

法律的な知識を得られただけではなく、その中身を一般の人にいかに分かりやすく自分事として理解してもらえるように伝えるのか、について教えて頂けたことです。

流石は、賃貸トラブルを約2,500件も解決されてきた実績のある先生だと思いました。