賃貸トラブル回避の小さなヒント8(ゴミ屋敷対策)

本日も先日に引き続き
昨年12月に参加した賃貸管理セミナーで学んだトラブル回避の小さなヒントです。

賃貸トラブル解決一筋のベテラン法律家の先生いわく、

「貸している室内を確認できるよう工夫してください。」

とのことでした。

特に、「ゴミ屋敷がヤバい!」とのこと。

今回のセミナー講師は、業界でも有名な、賃貸トラブル専門の司法書士の太田垣 章子 先生でしたが、

女性である先生いわく、ゴミ屋敷について、

「最近、女性の方が多いです。」

とのこと。

さて、ゴミ屋敷については色々な問題がありますが、特に、ゴミは水分が出るのが問題!とのことで、

  • 上層階から水が垂れてきたり
  • 建物の基礎が腐食する

など、物件の寿命を短くしてしまうことにも繋がるため、できるだけ早く気付いて対処することが大切とのことでした。

発見につながる兆候としては、

  • 建物の外回り、特にベランダ側にもゴミが出ることが多い
  • パンパンになっている集合ポスト

などがある、とのことです。

また、貸主や管理会社としては、

  • エアコンクリーニング
  • 排水管の洗浄

など、比較的安価にできるメンテナンスを実施することによって、定期的に室内に入り、中の様子を確認できる工夫も有効であるとのこと。

また、このようなメンテナンスは、設備を長持ちさせられて故障も防げるため、「ゴミ屋敷」対策だけでなく一石二鳥とのこと。

さらに、ゴミ屋敷を発見した際の入居者に対する対応について、

「片づけてくださいね!」

と注意してもあまり意味がない、とのこと。

その理由としては、ゴミ屋敷になってしまう入居者は「すでに心が病んでいる」からとのこと。

その代わりに、

「業者を呼ぶから一緒に片づけましょうね!」

とか、

「いつまでに片づけられますか?」

「そうしたら、その日に確認しに行きますね!」

といったように、こちらから積極的に関わっていかないと中々改善にはつながらない、とのことでした。

やはり、数多くの賃貸トラブルの現場を生で見られて、実際にトラブルを解決してこられた方のアドバイスは、理論だけでなく、相手の心に刺さる対応の仕方も教えて頂くことができ、本当に参考になりました。