本日も先日に引き続き、
昨年12月に参加した賃貸管理セミナーで学んだトラブル回避の小さなヒントです。
賃貸トラブル解決のベテラン法律家の先生いわく、
『入居者の情報を定期的にアップデートしてください』
とのことでした。
先生のクライアントの貸主や管理会社では、
賃貸借契約の更新の都度、勤務先や家族の情報など、前回の情報と異なる点を本人から直接知らせてもらうために、そのための書式を用意して、更新手続きの際にその用紙を渡して書いてもらっているそうです。
このような備えをしておくことによって、いざ入居者が大きなトラブルを起こして、仕方なく退去してもらう必要が出てきた時などには、早期のトラブル解決につながりやすいとのことです。
賃貸借契約書には、当初の契約締結時点における情報に変更があった際には借主が連絡する旨、の記載があることが一般的ではありますが、
確かに貸主サイドが一方的に待っていても、常に借主から報告があるとは限りません。
そうなってしまうと、時の経過とともに、特に長く住んでくれている入居者の情報は、当初と比べて大きく変化してしまっている可能性もあります。
やはり、こちらから働きかけてコミュニケーションを図ることは重要だと思いました。
仮に何も変更点がなかったとしても、最近の生活に関して会話をするきっかけにもなるでしょうし、
何か困っていることがあったらアドバイスをして、未然にトラブルを防ぐことにもつながるかもしれません。
特に、長期に渡って入居してくれている入居者の場合、同居の家族や連帯保証人など関係者も年齢を重ね、様々な変化があるかもしれません。
小さなことかもしれませんが、とても大切なアドバイスだと思いましたので共有させて頂きます。