年末に参加した
「司法書士が教える 賃貸管理トラブル解決法と高齢者問題」
と題した賃貸管理セミナーでは、
家主側の訴訟代理人として延べ2,400件以上の実務経験のある業界でも著名な司法書士の先生から、
今後コロナ禍で発生するであろう賃貸トラブルを防ぐための大きなヒントを幾つも頂きましたので、本日より少しづつ共有させて頂きます。
まず、トラブルに巻き込まれる物件の特徴としては、圧倒的に管理が行き届いていない物件が多いとのことで、
経験豊富な先生としては、集合ポストやエントランス、そして外構などを見れば一目瞭然とのことです。
集合ポストが広告チラシであふれかえっていたり、空室のポストにガムテープが貼られていたりすると、やはり現実として、振込詐欺のアジトなどにされてしまう可能性が高まるようです。
特に、周囲の道路や建物から入口が見えない旗竿地などの集合住宅は注意が必要とのこと。
その対策としては、例えば、建物の入り口につながるエントランスのアプローチに花壇を設置して、その手入れを小まめに行うなど、ここには「誰かいるんだな!」と思わせる「人の気配を感じさせる」ことがポイントとのことです。
エントランスが綺麗になって喜ぶのは、現在の入居者やこれから入居する人だけでなく、周辺の住民にも喜ばれます。
そして、それが防犯対策にもなるのであれば、一石二鳥どころか一石三鳥にもなるのではないでしょうか。
さらに、先生がご存知のこんな面白い実例も紹介頂きました。
とあるアパートの一階に高齢者の入居者が住んでいらっしゃるそうですが、
その入居者に対して、エントランスの花壇の手入れをする代わりに、そのお礼として家賃や管理費を少し減額しているアパートがあるそうです。
その高齢者の方は生きがいとして楽しそうに花壇の手入れをされていて、そして周りからも感謝されているそうです。
さらに、オーナーや管理会社としても管理費用も効率的になる。
賃貸物件の管理にどうせお金をかけるのなら、このようなお金の使い方をしたいですね。
アイデア次第で、「三方良し」、いや「四方良し」の賃貸管理ができそうですね。