仕事における「誠実さ」について。

昨年の頭から「不動産のまち医者」という、不動産に不慣れな個人向けの不動産サービスを始めるにあたって、

「顧客の本当の幸せを心から願う誠実さ」

をサービスの一番の使命に掲げましたが、

仕事における「誠実さ」とは一体何なのか?

について改めて考えてみました。

よく、

「お客様を第一に考えています」

とか、

「お客様の利益を第一に行動します」

といったキャッチフレーズを耳にします。

でも、仕事をしていると、

特定のお客様以外にも、

仕入れ先があったり、

手伝ってくれる別の業者がいたり、

不動産の仕事なら、
お客様が一人ではなく複数人いたり、

など様々なケースがあります。

そんな時、

何があっても、ある特定のお客様だけを第一に考えて判断したり、

特定のお客様だけの利益を優先したり、

することは可能なのでしょうか?

特定のお客様だけでなく、他にも多くの関係者がいたり、

一つの取引において、お客様が複数人いる時などは、

一方の意見を立てれば、どうしてももう片方に譲歩を迫らなければならない、

そんな機会がどうしても出てきてしまいます。

さて、このような仕事における人間関係の葛藤は、若い頃から色々体験してきましたが、

正直、その都度悩み、そして失敗を経験し、反省し、そしてまた考えて行動する、といったことを繰り返してきました。

しかし、若い頃より少し年齢を重ねた今は、

仕事における『誠実さ』とは、

究極的には、

『自分に嘘を付かない』で考え、

『お客様に自分の本当の姿を見せる』こと

なのではないかと思っています。

これを言ったらお客様に嫌われる、

これを言ったらお客様はライバルの会社に取られてしまう、

これを言ったらお客様の利益が減ってしまう、

これを言ったら自分の仕事がなくなってしまう、

なんていう時であったとしても、

自分がお客様の立場であったならば、

耳に痛い話でも聞いておきたい、

後で後悔しないためにも聞いておきたい、

と自分が素直に感じた事を、

相手を信じて、

相手を自分と同じくらい大切に考えて、

躊躇せずに自分の思いを伝えること

だと思っています。

そして、お客様の経済的利益の確保だけに偏るのではなくて、

人としてのお客様の幸せを実現する、という視点が、最も大切なのではないかと思っています。

ただし、好みや嗜好は人それぞれだと思いますので、

それは尊重した範囲でお伝えしたいと思っています。

やはり、自分とご縁ができた大切な方々には、

『後悔をしない選択』

をして頂きたい。

そして、

『本当に幸せ』

になってもらいたい。

だから、その点については、何があっても『誠実』に役割を果たしていきたいと思っています。

しかし、私もまだまだ発展途上の人間ですので、今年も引き続き精進して参りたいと思っております!