住宅ローンの返済がまだ終わっていない、つまりローンの完済ができていない物件を売却できるかについて、時々聞かれることがありますので簡単にまとめてみました。
1.売却価格がローンの残債より高い場合
ローンの残債より高い価格で売却できるのであれは、もちろん売却できます。
例えば、ローンの残高が2,000万円で、2,500万円で売却できるのならば売却可能です。
2.売却価格がローンの残債を下回る場合
例えば、ローンの残高が2,000万円で、売却価格が1,500万円になる場合です。
2-1.不足分を用意できない場合
ローンの不足分500円を用意することができなければ、ローンを完済することができないため売却はできません。
2-2.不足分を用意できる場合
ローン返済の不足分500万円を別途用意することができるのであればローンの完済が可能なため売却可能です。
2-3.売却と同時に買い替える場合
現在の物件の売却と同時に他の物件を買い替えする場合、その際に、現在の物件のローン返済不足分を上乗せして借り入れをすることができるのならば売却可能になります。
例えば、2,500万円の物件に買い替えるとして、その際に新たなローンとして、買い替え物件の資金に当てる2,500万円分と、売却する現在の物件の残債不足分500万円の合計3,000万円を新たに借りることができるのならば売却可能となります。
3.その他
3-1.注意点
売却や買い替えにおいては、別途、各種手数料や税金がかかります。
上記では、概要理解のためにそれらは省略していますので、実際に価格の検討においては、余裕を持った金額で検討してください。
3-2.賃貸も選択肢の一つ
売却価格がローンの残債を上回ろうが、もしくは下回ろうが、売却ではなく賃貸に出すという選択肢もあります。
以上、簡単ではありますが、考えられる一般的なケースを上げてみました。
ご自分の実情に合った選択ができるように検討してみてください。