『不動産屋』というと、残念ながらイメージがあまり良くないですよね。
なので、何で『不動産』というのだろう?
と調べてみることにしました。
普通に考えれば、
- 動く物である『動産』ではない物
- 動かざる物、つまり、動かせない物
という感じでしょうか。
そして、本(『図解不動産業 不動産業の歴史入門』)で調べてみると、
2つの説があるそうです。
一つは、明治初期に民法が作られる時、フランスの民法を翻訳していて、
『アムーブル』というフランス語、日本語の意味合いで『動かない物』を『不動産』と翻訳したという説です。
もう一つは、同じく明治初期に文部省が発行したオランダ法令の翻訳本の中に、『不動産』の語があったという説です。
江戸時代までは、『不動産』という言葉なく、日本では『家屋敷』や『地所家屋』という言葉が使われていたそうです。
確かに、今でも地域の老舗の不動産会社では、『○○地所』と名乗っているところがあります。
大手では三菱地所が有名ですよね。
いづれにしても、明治以降の近代化の中で、法律用語として生まれた言葉のようで、
『家屋敷』や『地所家屋』よりも広い意味で使われている言葉のようです。
不動産業界にいると、思い返すこともなく毎日当たり前のように使っている言葉でしたが、
その意味を少しだけ掘り下げてみると、
何でも世界と繋がっていて、影響を与え合っているということ実感させられます。
これからも、自らの想像力を磨く努力をすると同時に、周りからも多くのことを学んでいきたいと思いました。
それと同時に、
動かすことができない程貴重な資産である『動かない物』、『不動産』を扱う不動産業界の一員として、
お客様の信頼を取り戻し、お客様に安心と真の豊かさを提供するためにも、
何よりも誠実なサービスの提供と自らの研鑽に努めなくてはならないと、改めて思いました。