今日はある業種で新規開業される方から、店舗物件の紹介依頼がありました。
色々お話をお伺いしていると、現在弊社でビルオーナーから預かって募集してをしている物件が、
立地や周辺環境、広さ、賃料などの面でピッタリハマるように感じたので、早速ご紹介させて頂きました。
しかし、その後よく調べてみると、近隣に長く営業している大きな競合店がある事が分かりました。
ただ、お客様の開業される予定の店舗は、営業形態や営業時間、料金などが競合店とは大きく異なるスタイルの店舗とのこと。
そこで私の方からは次の三つの事をお伝えさせて頂きました。
まずは、長く営業している競合店があるということは、その場所にはニーズはあるということ。
よく、ライバルがいないから出店するという話を耳にしますが、ライバルがいないという事は、ライバルも逃げ出すほどニーズがない、という事も十分考えられる訳です。
二つ目にお伝えしたのは、すでにニーズが満たされていて、新たに出店する余地はない、という可能性もあるということ。
しかし、競合店とは少し異なるスタイルで商品やサービス、営業方法などを打ち出すことによって、新たなニーズを掘り起こせるだけでなく、
その競合店と同じ顧客を、お互いに補完し合う関係を構築することができる可能性もあるということ。
最後の三つ目にお伝えしたのは、一番大切な事で、必ず現地の周辺やライバルの競合店に自ら足を運んで、自分の目と耳と足で確認してください、ということです。
よく、コンサルタントやフランチャイズ本部、内装業者、それに不動産屋などの意見を鵜呑みにして、自分では直接調べずに開業してしまう話を耳にしますが、そのような判断は最も危険だと思います。
新規開業であったとしても、いざ開業したら立派な経営者として見られます。
先程の人達は、開業してからの読みの違いの責任は一切取ってくれません。責任を取れるのは経営者しかいません。
今日のお客様にもその旨、よくお伝えさせて頂きました。
やはり、せっかく開業のお手伝いをさせて頂いたからには、お客様には絶対に成功してもらいたいので。